こんにちは。
ディレクターの田辺です。
ECサイトで使用できる支払い方法は日に日に、その種類を増しています。
そんな中、代金引換の利用率は年々低下していますが、それでもまだまだ代引きを無くせないというECサイトは多いかと思います。
しかし、Shopifyでは、他の日本のカートサービスが提供するような代引きの仕組みを提供してくれません。
具体的にいうと、下記2点は、Shopify標準では実装されていません。
- 購入合計に応じた代引き手数料の事前提示
- 注文金額への代引き手数料の追加
このうち、2については、株式会社refactoryが提供するMR. DAIBIKIで解決されているShopifyストアが多いのではないでしょうか?
では、1については、どうでしょうか?
本記事では、Shopifyアプリ HidePayを利用して、1を実現する方法をご紹介します。
HidePayとは
正式名称は、HidePay: Hide Payment Methodsです。
https://apps.shopify.com/hidepay?locale=ja
Shopify Functionsを利用したアプリとなっており、条件に応じて、支払方法を非表示にしたり、支払方法名をリネームしたりすることが可能です。
支払方法名をリネームし、合計金額に応じて代引き手数料を表示する
例として下記のように設定します。
購入金額 | 支払方法名 |
10,000円(税込)以下 | 代金引換 - 手数料330円(税込) |
30,000円(税込)以下 | 代金引換 - 手数料440円(税込) |
100,000円(税込)以下 | 代金引換 - 手数料660円(税込) |
300,000円(税込)以下 | 代金引換 - 手数料1,100円(税込) |
まず、下記のURLからHidePayをShopifyストアにインストールします。
https://apps.shopify.com/hidepay?locale=ja
アプリ管理画面が開いたら、下図の「Customize payment methods」をクリックします。
支払方法名の設定は、設定する順番が大切です。
大きな金額から設定していきます。
最初に、下図のように、300,000円(税込)以下の際に、支払方法名を「代金引換 - 手数料1,100円(税込)」とする設定を組みます。
上図のように設定後、画面右上の「Save Rule」をクリックして保存します。
同様にして、100,000円以下、30,000円以下、10,000円以下の設定を順番に作ります。
最終的に下図のようになります。
実際に、チェックアウト画面に進んでみます。
下図は、購入金額が100,000円以下30,001円以上の場合です。手数料が660円と表示されており、意図通りの挙動になっています。
購入金額が、300,000円以下100,001円以上であれば代引手数料は1,100円、30,000円以下10,001円以上であれば440円、10,000円以下であれば330円が表示されます。
HidePayの注意点
下図のようにRenameを行った際、この設定のまま、全ての支払方法名が出力されます。
日本のストアのチェックアウト画面であれば、Shopify Paymentは通常、「クレジットカード」と表示されますが、上記設定が優先されて「Credit Card (Shopify Payments Provider)」と表示されてしまいます。
全ての支払方法の名称を編集し、違和感のない表示になるよう、設定する必要があります。
また、上記に伴い、Shopify Flowなどで、「支払方法名」に応じた処理を行なっている場合も、何かしら影響がある可能性があります。「支払方法名」に応じた処理を行なっている場合は、問題がないか十分にチェックしてください。
まとめ
HidePayは高価なアプリではありませんが、それでも代引き手数料の金額を表示するためだけに使用するのは勿体ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、HidePayを使用することで、下記のようなことも可能です。
- 特定の商品タグを持った商品がカートに含まれる時、任意の決済方法を隠す
- 特定の顧客タグを持ったお客様が購入者の時、任意の決済方法を隠す
代引き手数料以外にも利用できるケースが多いためおすすめのアプリです。
それでは。