2025.04.07[Mon]

ShopifyのURL豆知識: カート操作、割引適用、ログイン後遷移ページ指定

  • Shopify

目次

こんにちは。
Webディレクターの田辺です。

Shopifyには下記のように特殊な操作が可能なURLが存在します。

  • 任意の商品がカートに入った状態でチェックアウトページに遷移させるURL
  • ディスカウントを強制的に適用したり解除したりするURL
  • ログイン後に指定のページに遷移させるURL

これらのURLは、ランディングページやメルマガで有用であったり、購入導線におけるお客様の手間を省く役割を果たすことがあります。

今回はそういったURLをご紹介します。

※なお、Shopifyの公式ドキュメントに記載がないURLもあります。そういったURLについては、ご自身で動作を検証の上、自己責任でご利用ください。

カートパーマリンク

まずは、Shopifyの公式なドキュメントにも記載があるので、ご存知の方も多いかもしれませんが、活用できる機会が多そうなカートパーマリンクをご紹介します。

参考: https://help.shopify.com/ja/manual/products/details/cart-permalink

任意の商品がカートに入った状態でチェックアウトページに遷移させる

ユーザーが、 /cart/{バリエーションID}:{数量} というURLにユーザーにアクセスすると、指定の商品が指定の数量だけカートに入った状態で、チェックアウト画面に遷移します。

https://my-shop-name.myshopify.com/cart/36485954240671:1

複数種類の商品がカートに入った状態でチェックアウトページに遷移させる

上記の応用です。
{バリエーションID}:{数量},{バリエーションID}:{数量}のようにカンマ区切りすることで、複数種類の商品がカートに入った状態で、チェックアウト画面に遷移させることができます。

https://my-shop-name.myshopify.com/cart/36485954240671:3,31384149360662:1

さらにクーポンコードを適用する

discount={クーポンコード} というクエリパラメータを付与することで、クーポンコードが適用された状態で、チェックアウト画面に遷移させることもできます。

https://my-shop-name.myshopify.com/cart/36485954240671:3,31384149360662:1?discount=15off

ディスカウントを強制的に適用したり解除したりする

ディスカウントの強制適用

この方法にフォーカスした説明がなされたドキュメントはないのですが、下記のドキュメントに記載があるURLなので、Shopifyに正式にサポートされているものと考えています。

参考: https://help.shopify.com/ja/manual/discounts/discounts-for-abandoned-checkout-recovery-emails

/discount/{クーポンコード} というURLにアクセスさせることで、指定のディスカウント(クーポンコード)をユーザーに適用することが可能です。

https://my-shop-name.myshopify.com/discount/discount-code

※カートパーマリンクと異なり、商品がカートに入っていなくても予めクーポンコードを適用することができます。

ディスカウントの強制解除

これはShopifyの公式なドキュメントに記載された用法ではありませんが、上述の方法にて「存在しないクーポンコード」を指定することで、適用されているクーポンコードを解除することができます。

https://my-shop-name.myshopify.com/discount/not-existing-discount-code

ログイン後に指定のページに遷移させる

この方法が記載されいているShopifyの正式なドキュメントは見つけられなかったのですが、私が実際に検証した限りはうまく動きました。

ログインページのURLに、/account/login?return_url={ルート絶対パス} というように return_url={ルート絶対パス} というクエリを指定することで、指定したパスにログイン成功後に遷移します。

例えば、カート画面にアクセスさせたい場合は下記のようにします。

https://my-shop-name.myshopify.com/account/login?return_url=/cart

まとめ

古くからShopify開発に携わっている方々には、既知の情報だったかもしれませんが、もし、ご存知ない方がいらっしゃたら、こららのShopifyのURL操作を活用することで、今まで諦めていたような施策も可能になるかもしれませんね。

ご参考まで。

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